この項では、Hibernateのオブジェクト/リレーショナル永続性フレームワークでTimesTenを使用するために必要な構成手順の概要を示します。
TimesTenおよびHibernateの両方をインストールした後、HibernateアプリケーションでTimesTen JDBCドライバの.jarファイルおよびネイティブのTimesTen共有ライブラリにアクセスする必要があります。これを行うには、次の手順を実行します。
% export CLASSPATH=/opt/TimesTen/tt60/lib/classes15.jar:$CLASSPATHCLASSPATH環境変数を直接設定するかわりに、TimesTen JDBCドライバ.jarファイルをHibernateインストールのlibディレクトリにコピーする方法もあります。Hibernateを初期化すると、このディレクトリ内のすべてのJavaライブラリがCLASSPATHに自動的に挿入されます。
Hibernateセッションは、様々な方法を使用して構成できます。hibernate.propertiesファイルに構成プロパティを設定する方法が一般的です。Hibernateでは、CLASSPATHのルート・ディレクトリ内でこのファイルが検索されます。また、etcインストール・ディレクトリにhibernate.propertiesファイルのサンプルが含まれています。
HibernateでTimesTenを使用するには、これらのHibernateプロパティを常に次のように設定する必要があります。
hibernate.dialect=org.hibernate.dialect.TimesTenDialect hibernate.connection.driver_class=com.timesten.jdbc.TimesTenDriver接続固有のプロパティも設定する必要があります。たとえば、ユーザー名がscottでパスワードがtigerのMYDSNというTimesTen DSNに接続するには、これらのプロパティを次のように設定する必要があります。
hibernate.connection.url=jdbc:timesten:MYDSN hibernate.connection.username=scott hibernate.connection.password=tigerHibernateには、Hibernateでコールするドライバ内の関数を指定するために使用される追加のJDBCドライバ・プロパティが含まれています。TimesTenを使用する場合は、次のように設定することをお薦めします。
# Connection.TRANSACTION_READ_COMMITTED isolation level hibernate.connection.isolation=2 # a non-zero value enables the use JDBC batch updates hibernate.jdbc.batch_size=32 hibernate.jdbc.use_streams_for_binary=false hibernate.jdbc.use_get_generated_keys=false hibernate.jdbc.use_scrollable_resultset=falseHibernateで生成され、TimesTenで実行されたSQLを表示することが、デバッグに役立つ場合があります。これを行うには、プロパティを次のように設定します。
hibernate.show_sql=true